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大気から作る水

「Atmospheric Water Generator(大気水生成装置)」

 

人が使える水はとても希少です

“水の惑星・地球”といわれてますが、実は私たちが生きていくために直接的に必要な地球上の水資源は限られており、その大部分は私たち人間が直接利用できない形で存在しています。地球上の水の約97.5%は海水などの塩水であり、淡水はわずか2.5%未満です。

さらに、その淡水の多くは氷河や氷床、地下水として存在し、私たちが利用できる河川、湖沼などの表流水は全体の0.01%しかないといわれてます。

このような限られた水資源の中で、世界各地で水不足や水ストレスが深刻化しています。世界資源研究所(WRI)の2019年のレポートによれば、世界人口の約4分の1にあたる17カ国が極めて高い水ストレスに直面しており、これらの国々では利用可能な水供給量に対する総取水量が約80%に達しています。特に中東・北アフリカ(MENA)地域では、12カ国がこの高い水ストレスの中に含まれており、世界で最も水に乏しい地域とされています。

さらに、人口増加や経済発展、都市化の進展、生活レベルの向上などにより、水の需要が増大し、水不足が懸念されています。これらの要因により、世界の河川流域の58%から62%で水ストレスが増大すると予測されています。

このように、世界中の多くの人々が安全で清潔な水の不足や水ストレスを抱えながら生活しており、地球上で人間が直接利用できる水資源は極めて限られています。

 

スカイウォーターとは?

SkywaterOASIS

 

スカイウォーターは、アイランドスカイ社により開発され製造されてる製品です。アイランドスカイ社は、2004年4月1日にアメリカのフロリダで設立されました。
同社は、水蒸気(大気湿度)を飲料水にするためのプロセスを開発【特許取得済】し、それらの製品は、水不足で困ってる地域に数多く供給されてきました。
アイランドスカイ社の特許取得済みの大気製水技術は、世界中の他社デバイスよりも少ない消費電力で、さまざまな環境下でより多くの水を生成することが可能です。
スカイウォーターは、災害、遠隔地や干ばつ、汚染のある地域に安心・安全な飲み水を提供するために開発された画期的な製品です。スカイウォーターの使命は、低コストで高品質の飲み水を世界中の人々に提供し、飲み水を必要としている人々に届けることで、世界的な水危機を緩和することです。
この度アメリカとの契約で日本国内で製造したものを皆様に供給させていただく事になりました。是非ご検討下さい。

 

地球上の水の循環(水循環)

「Atmospheric Water Generator(大気水生成装置)」

 

水は世界を循環しています

地球上の水は、蒸発・凝結・降水・浸透・流出といったプロセスを繰り返しながら、海・陸・大気の間を循環し続けています。この循環は、気候変動や人間活動の影響を受けながら、地球の環境と生命を支えています。

Skywater OASISは自然循環の一部を機械的に発生させて製水し、お客様へ安心・安全な水をご提供する装置です。

 

製水プロセス

    標準装備

  1. 空気の吸引
    空気を装置内に取り込みます。
  2. エアフィルター
    余分な塵やゴミを除去します。お客様で洗浄可能な専用フィルターを使用しています。
  3. エバポレーター
    取り込んだ空気を急速冷却し、水蒸気を結露させます。特許技術により、製水能力の向上と消費電力の低減を実現しています。
  4. オプション

  5. ウォータータンク
    水を貯蔵します。
  6. 浄水器フィルター+UV殺菌
    不純物を除去し、殺菌します。 

 

"スカイウォーター"製品仕様

「Atmospheric Water Generator(大気水生成装置)」

 

機種名 Skywater Oasis
型番 A1
電源 三相 200~220V 50Hz/60Hz
冷媒ガス R407C
使用温度範囲 13℃~40℃
使用湿度範囲 30~95%
本体サイズ L 2,000 x D1,800 x H1,540 (H1,684 キャスター込)mm
本体質量 700kg
動作音 60dB
消費電力 6.7~9.0kW
製水量 30L/H (外気温25℃ 相対湿度80%)

 

実用例

様々な環境・状況下でも"水"を生成

1農業

水の確保が困難な地域での農業に使用されています。干ばつや自然災害によって水の確保が十分でない地域で活躍します。

2船上

通常、海水から水をつくる造水装置が搭載されている場合が多いですが、機器のトラブルや故障への備えとして搭載頂くことが可能です。造水装置よりも小型で比較的容易に導入できます。

3洗浄

生成される水は洗浄用の水として使用可能です。塩素を避けなければならない精密機器や紙などの洗浄にも活躍します。

4離島

飲み水や生活用水の確保が困難な離島での水源に使用可能です。

 

Skywater OASISの併設例

Installation example

発電機併設例

据え置きタイプ

Skywater OASISと発電機とタンクの組み合わせによりインフラのない場所でも水を生み出すことが可能です。
過酷な環境下でも多くの人々に利用いただけます。

 

太陽光発電併設例

Skywaterでの製水量を十分に確保するためには屋外への設置が適切です。
なおかつ、装置を長期的に使用するためには雨風をしのげる場所への設置が望ましいため、屋外の小屋などへの設置が最適です。
さらに、太陽光発電の電力を使用すれば、OFFGRIDかつクリーンなエネルギーだけを使用した給水設備として利用可能です。

 

 

2018年XPRIZEにてSkywaterチームが優勝

Awards

2018年XPRIZEによる空気から水を作るコンテストにてSkywaterチームが優勝

XPRIZE財団が2016年に「100%再生可能エネルギーだけを使い、大気から1日あたり最低2,000リットルの淡水を生成する装置」のコンペが開始され数百の参加企業のなかでSky source / Sky water island skyの開発したWEDEW(Wood to Energy Deployed Water)が優勝して賞金150万ドルを獲得しました。WEDEWは、温かい空気を冷却することでタンク内に結露を発生させ、その水分を蓄える装置と、それに必要となる熱と湿気を枯れ落ちた木材のチップやココナッツの殻その他のバイオマスの熱分解から生み出す装置を組み合わせたバイオマス方式となります。このバイオマス原料は自然界で放置すれば大量の二酸化炭素およびメタンを発生させ山火事の原因にもなるため水を生成するのに利用するのは一石二鳥となります。さらに、熱分解後の残渣物は有機物を多く含むバイオの炭として、土壌改良剤として再利用できます。
WEDEWは、バイオマス原料がない地域では再生可能エネルギーやバッテリーの電力で可動します。いずれの場合でも、水が不足している地域で、きれいな水を生成します。すでに可動しているWEDEWシステムはすべて非バイオマス方式となります。バイオマス方式のWEDEWシステムはXPIZE財団のコンペのために開発したものであり、賞金として獲得した150万ドルは非営利団体と協力してこの方式のシステムを生産し水不足で困っている地域に普及させるために使われます。

 

 

XPRIZE財団は、「イノベーション界のカリスマ」として有名な、ピーター・ディアマンデスさんが設立した財団で、アメリカ西海岸を拠点に、多数の財界人や起業家などが本財団を支援し、世界中のイノベーターのチャレンジをサポートし続けている非営利団体です。日本ではANAなど大手も協賛しています。
この財団が展開し、世界中で参加が可能な「XPRIZE」という賞金レースがあります。
レースのテーマは、「人類に利益を与える技術開発」。条件をクリアして優勝したチームに多額の賞金を贈ることで、様々なテーマに挑むモチベーションを促し、結果として世の中の課題解決を早期に実現可能にすることが期待されています。